電子書籍は紙の書籍と何が違うか?

紙の本は一点ものとしての価値で生き残る!
今のまま、電子書籍が広まっていけば紙の本の販売数は一層減っていくことでしょう。そして、いずれは一般の書籍としてはまったく出回らなくなってしまう可能性も否めません。この先、紙媒体が生き残る道はあるのでしょうか。

おそらく、普通に販売していては衰退していくままだと考えられます。持ち運びのしやすさや、購入の手軽さといった面では、どうがんばっても電子書籍には勝てません。唯一勝っている点があるとすれば、形があることでしょう。

ようするに、本としてではなく物としての価値を高めることで生き残る可能性があるということです。本の装丁や紙の質を豪華なものにしたり、印字するインクなどに工夫を凝らしたりすることで、一点物としての価値を高めます。

一般的に買われる書籍ではなくなるかもしれませんが、アートブックや資料として確かな地位を築くことができるはずです。なんにしろ、紙やインクなど素材を活かした作りにし、単なる読み物とは違うものにする必要があるでしょう。

本に限った話ではありませんが、便利さで勝てない以上、共有型に移行しつつあるので、所有型だったものは物としての価値を高める他ありません。デジタル化が進んでいるからこそ、あえてアナログな良さを高めるべきです。

意外と保存がきかない電子書籍

電子書籍はデータという特性上、保存性に優れているように思えます。しかし、実際は著作権などの問題から、長いあいだ状態を保つことは難しいようです。もしかすると、紙媒体よりもずっと寿命が早いものかもしれません。

劣化はしないが消失も早い!?電子書籍の問題点
電子書籍はデータですから劣化もありませんし、一見すると紙の書籍よりもはるかに保存に適しているように思えます。ですが、実際はかなり保存しておくのがむずかしく、もしかすると紙よりも早く消えるかもしれません。

なぜなら、電子書籍はDRM(デジタル著作権管理)で保護されており、勝手に複製などを行えないようになっているからです。購入者は、あくまで「読む権利を得た人」に過ぎず、本当の意味で本を買ってはいません。

くわえて購入した書籍が、後世の端末でも閲覧可能なものである保証はないです。つまり、保存しておくには新しい機器に合わせてデータを更新する必要があるにも関わらず、権利関係の問題で一切手をくわえられなくなっています。

さらに、電子書籍を提供しているサービスが終了してしまえば購入したものが読めなくなってしまう可能性も否めません。共有型のものは、手軽で便利というメリットをもつかわりに、とても保存に不適切なものだと言えるでしょう。

よって、共有型の娯楽は権利関係をしっかりと時代に即して整えていかないと、後々になにも残せなくなるかもしれません。長い年月をかけて積み上げてきた文化がどうなるかを、今後の電子書籍の動向が左右するといっていいでしょう。

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